スペック
- CPU: Xeon E3-1270
- メモリ: 16 GB
- HDD: 1 TB x 2
- Video Card: NVIDIA Quadro 2000 1GB
- モニタ: U2412Mb (1920x1200)
例によって Windows 7 と Vine Linux 6 とのデュアルブートにします。HDDが2台あるので、1台目はそのまま Windows 7 を残し、2台目に Linux をインストールします。ブートローダは X220 のときと同様、Windows のものを使います。したがって今回はHDD のパーティションは特にいじらないので、GParted は不要です。
Install Disk から起動
PCの電源を入れたらすぐに[F12]を長押しし、起動ドライブの選択画面を出します。Vine60-DVD-x86_64.iso を焼いた DVD をドライブにセットし、そのドライブを起動に選びます。
ディスクパーティション
/dev/sdb (2台目HDD) に / (root, ext4) と swap を作りました。
/dev/sda は Windows が入ったままなので触らない。
ブートローダの設定
「高度なブートローダオプションの設定」にチェックを入れ、ブートローダをインストールする場所は、
/dev/sdb1 ブートパーティションの最初のセクタとします。
インストール終了後
マシンが再起動しますが、Windows ブートローダの設定をしていないので、そのままでは Vine Linux は起動しません。今回は、Vine Linux 6 install DVD の rescue mode を利用してブートセクタのコピーをしました(rescue mode についてはVine Linux レスキューモード利用ガイド参照)。
rescue mode が立ち上がったら下記のように作業。やっていることは、Windowsのパーティション (WindowsでCドライブとなるパーティション) をマウントし、Vine Linux をインストールしたディスクの先頭ブロックに入っているブートセクタをファイルとして Windows パーティションに保存する、ということ。
# chroot /mnt/sysimage # mount -t ntfs /dev/sda3 /mnt/cdrom # cd /mnt/cdrom # dd if=/dev/sdb1 of=vine.bin bs=512 count=1 # exit # exit
Windowsブートローダの設定
Windows 7 を起動します。[スタートメニュー]-[全てのプログラム]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト]([右クリック]-[管理者として実行]) でコマンドプロンプトを出し、以下を入力します。
bcdedit /create /d "Linux" /application bootsector エントリ {ほげ} は正常に作成されました。 bcdedit /set {ほげ} device partition=C: bcdedit /set {ほげ} path \vine.bin bcdedit /displayorder {ほげ} /addlast bcdedit /timeout 30
Vine Linux 起動
ようやくこれで Vine Linux を起動できるようになりました。
心残り
ディスプレイは奮発して24inch。最大1920x1200の解像度が表示できますが、Vine Linux 6 付属の nv ドライバ (? vesa かも) では Quadro 2000 に対応していないのか、vesa ドライバが使われていました。そのため解像度は 1600x1200 が最大で、このままだと画面表示がちょっと横にのびてしまいます。これは nvidia から配布されているドライバなどを使うと改善するかもしれません。要調査。
xorg-x11-drv-nvidia
(2012-03-08 追記)
というわけで「Installing Vine Linux 6.0 beta2 on ZOTAC IONITX-P-E」を参考に、nvidia のドライバを入れてみました。Vine ではすでに xorg-x11-drv-nvidia というパッケージになっています。感謝。
# /sbin/telinit 3 # apt-get install xorg-x11-drv-nvidia libvdpau-0.4.1-1vl6.x86_64 ##################### xorg-x11-drv-nvidia-295.20-1vl6.x86_64 ##################### Error: Editing failed, restoring backup # nvidia-xconfig WARNING: Unable to find CorePointer in X configuration; attempting to add new CorePointer section. WARNING: The CorePointer device was not specified explicitly in the layout; using the first mouse device. WARNING: Unable to find CoreKeyboard in X configuration; attempting to add new CoreKeyboard section. WARNING: The CoreKeyboard device was not specified explicitly in the layout; using the first keyboard device. Backed up file '/etc/X11/xorg.conf' as '/etc/X11/xorg.conf.backup' New X configuration file written to '/etc/X11/xorg.conf' # nvidia-config-display enable Error: Editing failed, restoring backup # reboot
Error や Warning がいろいろ出ましたが、とりあえず問題なく(?)使えているようです。1920x1200 の解像度もバッチリです。重ね重ね関係者の皆様に感謝いたします。
(2013-07-26 追記)
Vine Linux の公式 Wiki にちゃんとした導入手順の解説がありました。
気になることとして、いわゆる Live CD を試そうと思い、ubuntu や fedora、さらに困った時の頼みの綱の GParted-live などの CD, DVD から T1600 を起動しようとしましたが、どれも起動途中で止まってしまいました... Vine Linux のインストーラ、rescue mode は、上記のように問題ないのですが。
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